屋根の下地調整~下塗り(葵区アパートR)
2018.04.20
本日から静岡市葵区アパートRの塗装工事が本格的にスタートし、屋根の下地調整~下塗り作業を行いました。
最初にスレート屋根の割れている部分を、コーキング(隙間や割れを埋めるゴム状の材料)で補修します。
その後は、昨日の高圧洗浄と同様で非塗装部を汚さない為に、屋根周辺に養生(ビニールシート)を貼っていきます。
次に、棟板金(屋根を留めている金属)とテレビアンテナにケレン(錆を落とし、あえて傷を付ける作業)や錆止め(金属に塗る下塗り)を致しました。
この作業が終了したら、ようやく屋根の下塗りに入ります。
今日は、天気も良く気温もグングン上昇したおかげで、塗料の乾燥も良かったので一安心です。
その分私達職人は、暑さとの闘いになるわけですが...
塗料は、気温の差で乾燥時間が変わってくるので、冬の寒い時期と夏の暑い時期では、工程の進捗具合も違ってきます。
その他条件(屋根の傷み具合等)と合わせて、どのタイミングがベストなのかは、私共の経験が生きてくる場面です。
コーキング補修前
コーキング補修後
補修前の写真をご覧くとわかる通り、スレート屋根の一部が割れてしまっています。
そこでコーキング材を使って補修してあげると、補修後の写真のようになります。
現在は白っぽくみえて見栄えが悪いですが、ここから塗料を塗っていくと、最終的には補修跡が目立たなくなります。
鉄部ケレン作業
ケレン作業は、鉄部を塗装する際に必ず行う作業です。
マジックロンと呼ばれるタワシのような道具を使い、錆びている部分などを削り、あえて傷を付けて塗料の密着を良くします。
鉄部錆止め作業
全ての鉄部には、下塗りとして「錆止め」を塗ります。このシーラーの役割については、主に下記の3点です。
・下地(屋根や外壁)と上塗り塗料の密着性を高める→上塗り塗料を剥がれさせない糊になります
・下地への上塗り塗料の吸込み止め→上塗り塗料がちゃんと膜を形成し、機能を発揮します
・下地のアルカリ性を抑える→アルカリ性は塗膜に悪影響を及ぼします
従って、屋根や外壁の状態が著しく悪い場合は、下塗りを2回行う場合もあります。
最後に重要な事なので、もう一度言います。
塗装工事の中で、下地調整(ケレン・錆止め・下塗り等)は一番重要です。
この工程をいい加減に行うと、上塗りをどんなに高級な塗料を使用し、どんなに丁寧にやっても長持ちしません。
塗装工事をご検討されている皆様には、是非覚えて頂きたい事なのです。