色の基礎知識
2018.05.08
『今は屋根がブラック(黒)。せっかく塗り替えるから今回は、ブラウン(茶)にしてみようかなぁ』
屋根や外壁の塗装工事において色決めは、重要な工程の一つです。
塗料が決定し、その塗料で使える色見本を塗装会社さんに見せてらうと...
『ん?ブラウン(茶色)に見える色って何種類もあるんだなぁ。どう違うのかなぁ』
既に塗替えをご経験されていらっしゃる方は、このような体験をされているかもしれませんね。
色は、"言い方"としては同じであっても、"見え方"が違う場合があります。
今回は、この『色』について少し考えてみたいと思います。
まず私達は、色をどのように認識するのでしょうか。
それは、色の持つ性質である色相(しきそう)・明度(めいど)・彩度(さいど)という3つの要素の違いによって判別しています。
これを「色の三属性」と言いますがですが、図で表すと下記の通りになります。
1つ1つ見ていきましょう。
『色の三属性』
色を決める3つの要素
色相・明度・彩度から構成される
上記の図は、色の三属性の概念図になります。
これだけでは、ピンとこない方も多いのではないでしょうか。
従って、各要素について解説したいと思います。
『色相』
色の三属性の1つであり、色みの事。
基本5色:赤・黄・緑・青・紫 中間色5色:黄赤・黄緑・青緑・青紫・赤紫 計10色
「あざやか(濃い)」「くすんだ(薄い)」で表し、最も濃い=原色 最も薄い=白・灰・黒
また、明度と彩度を掛け合わせたものを『トーン』といいます。
上記の図はそのトーンを表したもので、縦軸を明度・横軸を彩度としています。
トーンは、明度を0(黒)から10(白)、彩度を無彩色(白・灰・黒)から有彩色で分けることで色の変化を見ていきます。
いかがでしょうか。
以上が色についての基本概念になります。
今回のコラムは、少々専門的過ぎる内容だったかもしれませんね。
ただ塗替え工事においては、今回のように普段聞きなれない専門用語が出てくる場面が、数多くあります。
弊社のホームページをご覧になられた方には、なるべく分かりやすい解説をして、疑問を少しでも解消して頂きたいと思っております。
またお問合せ頂ければ、丁寧にご説明致しますので、お気軽にご連絡ください。