静岡市駿河区M様邸にて屋根の下塗り作業を行いました。
屋根 施工前
こちらが施工前の写真です。
戸建て住宅では一般的な化粧スレート(カラーベスト及びコロニアルは同意語)の屋根です。
状態としては、前回フッ素塗料を塗布している事もあり、築25年程を考慮すると比較的良好です。
棟板金 ケレン作業中
棟板金 錆止め施工中
まずは、棟板金(屋根の頂部に取付ける金属製の部材)の下地処理です。
この棟板金はスレート屋根には必ず取り付けられており、スレートとは異なり金属です。
従って、屋根本体のスレートに塗布する下塗りではなく、錆止め(鉄部専用の下塗り材)を塗る必要があります。
また、下塗りを行なう前にケレン(サビや旧塗膜を削ったり、塗料が付き易くなるように敢えて傷を付ける事)作業をします。
屋根 下塗り施工中
今回使用する下塗り塗料は、ハイブリッド塗料(通常シーラーよりも浸透性が高く、さらに高付着力)です。 なぜこの塗料を選択したかというと、前回特殊なフッ素塗料を使用した為、通常の下塗材(シーラー)では下地と上塗り塗料との十分な密着性を確保出来ない可能性があったからです。
フッ素塗料は汚れを付きにくくするメリットがありますが、旧塗膜の状態によっては、次に塗る塗料も付着しづらくしてしまうという可能性もありますので、注意して下さい。
屋根 下塗り完了
こちらが下塗り完了後の写真です。
金属部材には錆止め(白い部分)、その他スレート面はハイブリッド下塗材を塗布しており、全体的に濡れ感が出るくらいに仕上げていきます。
今回見て頂いたように一口に屋根と言っても、それを形成する部材の素材は様々です。
細かいようですが、棟板金とスレート面のそれぞれに適した塗料をキチンと選ぶかが5年後・10年後の状態に大きな影響を与える事になります。