『H2リフォームさんの保証は5年(屋根)なんだね!前回の塗装会社さんは1年だったよ...』
先日塗装工事が完了し、お施主様に保証書を持参した際に頂いた言葉です。
正直に申し上げまして弊社の保証期間は、この業界において決して長期間だとは思いません。
(もちろん短いわけでもなく、標準の部類ですのでご安心ください)
また、前述の塗装会社様の仕様(塗料や工程)やお家の状態(傷み具合)が分かりませんので、一概には言えませんが、感覚としては少し短いのかなぁと思ったりもします。
そこで今回は、改めて『塗装の保証について』お話させて頂きたいと思います。
【塗料メーカー様の保証】
まずは、実際に塗料を作っているメーカー様の保証はどうなっているのでしょうか。
今回は、弊社が多くの現場で使用するエスケー化研様と日本ペイント様について見てみます。
従って、その他メーカー様(関西ペイント様・アステックペイント様など)は、対象外ですので、予めご了承ください。
まず結論から申し上げますと、メーカー保証は基本的にありません。(泣)
理由としては(これはあくまで私見ですが)、恐らく塗料が"半製品"だからなのだと思います。
どういう事かと言うと、塗料は一般的な製品と違って、職人さんが現場で加工・塗装する事で初めて完成品になります。
塗料メーカーさんとしては、"完璧な塗料"を製造したとしても、その塗料が職人さんの手で"完璧な塗膜"にして貰えるかは分からない、という事です。
もしかしたら、塗り重ね時間(下塗りから中塗りの乾燥時間or中塗りから上塗りまでの乾燥時間など)を守っていないのかもしれませんし、希釈(規定内で塗料を水やシンナーで薄める事)率を守っていない可能性もあります。
製造現場と加工現場が離れた所で行われているのですから、そこに対する責任は持てませんという事でしょう。
このように、塗装後に起きた不具合(塗膜の剥がれや膨れ等)の原因が、「塗料自体なのか(メーカーの責任)」・「職人さんなのか(施工会社の責任)」の判断が難しいのです。
メーカー様が保証出来ない理由は、ある意味で致し方無いかもしれません。
ちなみに塗料メーカー様のHPやカタログに記載のある期間は、『期待耐用年数』です。
注目すべきは、あくまで"期待値"だという所で、"保証期間"ではないという事です。
つまり、ある一定の条件下で行われた試験結果から推測すると、そのぐらいの耐用年数が期待できますという予測数値です。
従って実際のお家の条件は、それぞれ異なりますので、"目安の参考値"としてお考え下さい。